川原歯科医院 | KAWAHARA Dental Clinic



臨床データ


川原歯科医院では、歯科医療の目的を「生涯にわたって自分の歯で食べる楽しみ、おしゃべりする楽しみを持ち続けること」と捉え、むし歯や歯周病で悪くなったところの治療のみならず、病気の原因であるバイオフィルム(ばい菌の塊)を定期的に取り除いたり、病気になるリスクを下げてむし歯や歯周病から歯を守るためのメインテナンスを中心とした歯科医療を実践しています。その結果、小児においてはむし歯やむし歯で治療した歯が少なくなり、高齢者においては多くの歯が残るようになってきました。

できるだけむし歯になりたくない。年をとっても多くの歯を残したい。という願いは地域住民の皆さん共通の思いと考えています。今回はそうした願いを叶えるために、歯科医院を選ぶ基準として川原歯科医院の診療所データを公開します。

歯みがき以外で、口の中を清潔、健康に保つためにあなたが心がけていることは?(11963人)

これは2008年にインターネット上で行なわれた「歯みがき以外で、口の中を清潔、健康に保つためにあなたが心がけていることは?」というアンケートの結 果です。結果をみると11963人の回答者の内、「歯科で定期的に検診を受けている」と答えた人が僅か1.5%しかいないことが分かります。 歯科医療におけるメインテナンスの重要性が医療従事者の間では以前より一般的になったとはいえ、国民にはほとんど普及していないことがわかります。

2011年川原歯科医院 目的別患者数内訳 患者数(のべ人数):20333人
全  体

成人部門:15579人

小児部門:4754人

川原歯科医院では10年前よりメインテナンスを基盤とした診療を行っており、現在では患者の約40%がメインテ ナンスを目的として来院しています。また15歳以下の小児部門に関しては、患者の約70%がメインテナンスを目的として来院しています。このように、メインテナンスが習慣化されつつある川原歯科医院におけるメインテナンスの結果について、以下に掲載いたします。

メインテナンスで子供のむし歯をなくせるか?  〜2011年学校歯科健診より〜
川原歯科医院 小児矯正部

学年別児童数(総数207名)

学年別1人平均DMFT

カリエスフリー率

川原歯科医院の近隣(半径2キロ圏内)の芝坂小学校、郡里小学校、喜来小学校の2011年の全校児童のお口の検査結果です。

川原歯科医院にメインテナンスで、定期的に受診している児童(定期的歯科医院受診)と、 定期的に受診していない児童(不定期歯科医院受診)で1人当たりのDMFT(むし歯とむし歯で治療した歯の総数)を比較しました。

  • 定期的歯科医院受診・・・1年以上間隔があかないでメインテナンスに来院している小児
  • 不定期歯科医院受診・・・川原歯科医院に来院していない、または来院していても1年以上間隔があいている小児

川原歯科医院を中心に半径2キロ圏内の小学児童207名のうち、各学年約50%の小児が川原歯科医院に定期的にメインテナンスで通っています。

永久歯のむし歯やむし歯で治療した歯の本数(DMFT)は、高学年になるに従い多くなりますが、定期的な歯科医院受診をしている児童がDMFTが少なくカリエスフリーの割合も高いことがわかります。6年生においてDMFTは、不定期歯科医院受診に比べて定期的な歯科医院受診の児童が1/3、幼稚園からの受診では1/5になっています。カリエスフリー(むし歯やむし歯で治療したことがない)の割合も、不定期な歯科医院受診に比べて、定期的な受診が約2倍、幼稚園からの定期的な受診では2.5倍になっています。

定期的な歯科医院の受診によって、むし歯はかなり減少してきていることがわかります。また、永久歯の生える前からの定期的受診がむし歯予防には特に効果があることもわかりました。

6年生において
  DMFT
(むし歯の経験本数)
カリエスフリー率
(むし歯やむし歯で治療した歯がない児童の割合)
定期的歯科医院受診  0.71本 71.4%
乳歯列時期(5歳未満)からの定期的受診  0.25本 83.3%
不定期歯科医院受診  2.27本 38%
日本の12歳児 平均  1.20本 (H23学校保健統計調査より)  51.5% (H23学校保健統計調査)

メインテナンスで歯を残すことができるか? 〜2011年川原歯科医院データ集計により〜
川原歯科医院 成人予防部

メインテナンス患者の初診時年齢分布

メインテナンス人数

メンテ来院状況

定期来院   決められたメインテナンスの70%以上の来院かつ2年以上の間隔を開けずに来院
不定期来院  上記の条件を満たさないが、継続的にメインテナンスに来院する。
メインテナンス中の喪失歯牙本数

初診時歯牙本数:7709本、喪失歯牙本数:282本:4%(初診時Hopeless歯牙は除く)

1人当たり喪失歯牙本数の変化

残存歯の変化

2011年8月8日現在で、川原歯科医院に5年以上メインテナンスで来院し、2011年2月1日以降に来院している患者339人について検証しました。

初診時の年齢は、15歳から82歳で30歳から69歳までが大部分を占めています。メインテナンス年数は、5年から9年の患者が60人程度で10年の患者が20人程度となっており、平均年数は7.3年となっています。メインテナンス状況は、決められたメインテナンスの70%以上の来院かつ2年以上の間隔を開けずに来院する患者が293名で86%、定期来院の条件を満たさないが、継続的にメインテナンスに来院する患者が46名で14%です。

これらの患者のメインテナンス中に、初診時の総歯牙本数7709本(初診時のHopeless歯牙は除く)のうち、282本(4%)が抜歯となりました。抜歯に至った年齢を初診時年齢で1人当たりで調べると同時に、2007年の歯科疾患実態調査(6年ごとの厚生労働省による無作為抽出調査で日本人のお口の健康状況を示す)と比較しました。

歯科疾患実態調査によると、一般的な日本人は40歳ころから歯がなくなり始め、60歳を超えたあたりから急速に歯を失っていきます。川原歯科医院でメインテナンスを受けている患者も40歳ころから歯を失い始めますが、高齢になっても1人当たり1~2本程度の抜歯となっています。その結果、喪失本数を積算していくと、歯科疾患実態調査と川原歯科医院でのメインテナンス患者では、55歳あたりから残存歯数に差が出始め、70歳では約4本、80歳では約9本の差となっています。つまり、川原歯科医院でのメインテナンス患者が、高齢になっても多くの健康な歯が残っていることがわかります。今後、メインテナンス期間が長くなれば、残存歯数にもっと大きな差が出ることが推測されます。また、歯の喪失時期を見てみると、35歳までにメインテナンスを始めると歯を失う可能性が極端に少なくなることもわかりました。



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