2011年9月30日
かかりつけ歯科医院としての小児歯科診療 小児矯正部 赤栩 美穂
「かかりつけ歯科医院」という言葉が定着し数年が経過した。ひと昔前に比べ、
継続的な口腔の管理と患者とのコミュニケーションがさらに要求される時代となり、歯科診療のあり方も変化しつつある。小児矯正部に所属し、
生涯にわたる健康な口腔の育成を推進し、患者と共に健康づくりに取り込む上で、本当にかかりつけ歯科医院としての自覚を持ち、
任務を果たすことができているのだろうか?今回は事故で重傷を負い、上顎前歯部を脱臼、大学病院にて再植手術を行うも、
当院でのメンテナンスを希望し来院した子どもに、「かかりつけ歯科医院」として対応し診療を行った結果、
子どもに口腔の関心を持たせ心身の成長と共に口腔内の改善ができた症例を報告する。
中高生へのセルフケアのアプローチ 小児矯正部 山田沙由梨
カリエスリスクコントロールの手段には、患者さん自身で行うセルフケアと、歯科衛生士が行うプロフェッショナルナルケアがあります。
プロフェッショナルケアは、来院しなければ行えず一定の間隔があきます。脱灰という現象は日常的に起こるものなので、
セルフケアがしっかりと確立していなければなりません。
小学校のうちは親の管理下にいるのでセルフケアも定着しやすいですが、中高生になってくるとそれがだんだん難しくなってきます。
今回の症例は、現在高校1年生でなかなか適切なセルフケアの定着が難しく、脱灰が進行してしまい、
私自身セルフケアのアプローチに悩んでいる症例を発表します。
重度歯周炎患者の一症例 成人予防部 春日 早紀
今回、広汎型重度慢性歯周炎患者に歯周基本治療を行い、メンテナンスに至った症例を報告する。患者は、初診時、36歳男性で、
12~17,46,47,部の歯肉腫脹、全顎的な歯周治療を主訴に2006年2月26日に来院した。現病歴としては、
ブラッシング時の歯肉出血と腫脹を繰り返していた。これらの自覚症状を繰り返すも、修復本数が少なく(7本)
歯科疾患実態調査から同年齢修復本数約15本であり、
歯科治療に対するコンプライアンスが少ないため右側臼歯部に咬合痛を伴うまで放置するように至った。
患者の全身的既往歴と家族歴に特記事項はない。喫煙習慣があったが現在は禁煙中である。また、
本症例では歯周病診断ソフトOHISを併用した歯科衛生士による保健指導の有益性を示した報告とする。
私の初めてのMTM 成人予防部 中本 祐衣
今年で川原歯科医院に入局し3年目、そして歯科衛生士としても3年目になりました。 学生時代、
実習で川原歯科医院にて約2ヶ月勉強し、衝撃をうけたMTM。憧れ、目標となった先輩衛生士との出逢いがありました。入局し2年半、
治療部でのアシスタントワークを経て、現在成人予防部として業務を行っています。産休衛生士のメンテナンス患者の引継ぎをしながら、
今年の6月から少しずつ患者さんを担当させていただいています。 今回症例発表するのは、
私が初めて担当させていただくことになった患者さんです。39歳男性で、6歳と4歳の男の子のお父さんです。
奥様も子どもさんもメンテナンスで定期的に来院していただいています。 患者さんは、健康観も高く、熱心です。
お話する時はメガネをかけて前傾姿勢で聞いてくださり、疑問点があるとすぐ質問してくださいます。その熱意には、以前お話してくださった、
「父親が歯で苦労しているから自分はそうなりたくない。」という思いがあるからだと思われます。その思い大切に、
これからもサポートさせていただきたいと思っています。
私の長期症例 成人予防部 藤本恵奈
私が川原歯科医院に入局してから、早7年という月日が経ちます。今回、発表するのは私が入局して約2ヶ月半経った、
2005年6月29日から担当している患者さんの症例です。MTM導入以前からの来院ですので、MTMを実施してはおりません。しかし、
現在まで中断することなく、定期的なメインテナンスを継続してくれています。7年のお付き合いを続け、
私を成長させてくれた大切な患者さんの一人で、継続来院してくれていることを嬉しく思っています。これといって特別な何かがおこったり、
私が特別な何かをしたりという症例ではありませんが、定期的なメインテナンスを積み重ねてきた結果を報告します。
リスク検査の結果と活用 成人予防部 戸島 絢子
長期にわたるメンテナンスにおいて「リスクコントロール」は生涯のテーマです。私たちは日々、患者さんのリスクを考え、
予防プログラムを立案し、患者さんへと提供しています。そこでリスクを把握するために使用するのが唾液検査と歯周病リスク検査OHISです。
目に見えないリスクを数値化し、分かりやすく説明する一つのツールとなっています。しかし、
十分にそれらの検査結果を活用できているでしょうか?今回、症例を通して初診時と現在のリスクの比較を行い、
今までの説明の仕方を振り返ることにしました。そして今後どのように検査結果を活用していけばよいか、
また患者さんへどのようにリスクコントロールの重要性を伝え続けていけばよいかを考えたいと思います。
3世代に渡る予防管理~口腔内の現状とこれから~ 成人予防部 大倉夕佳
成人予防部に移り、担当として患者さんを予防管理する立場になりようやく1年がたちます。産休中の衛生士の患者さんを預かり、
診ていく側らで徐々に自分の患者さんも持つようになり今では担当患者さん200人を超えました。
まだまだ患者さんとの信頼関係や予防管理はこれからです。今回の症例は一人の患者さん(祖母)の来院を通して家族来院(母、娘)につながり、
早期介入、そして自分のモチベーションにもつながりました。
痛みがあり来院した祖母に対し祖母の紹介である母と娘は診療システムを理解の上での来院なので比較的スムーズに診療を行えています。
3世代の口腔内を比較・分析した上でこれからの予防管理を考えていきたいです。
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2011年9月28日
今日の徳島県は青空が広がっています。運動会シーズンにはぴったりの天気です。こんなに晴れると、おでかけしたい気分になりますね。っと言うより我が家の掃除が先決ですが・・・。明日は休診日なので、晴れたら掃除。雨なら、ゴロ寝でもするか~!!
ベニスオー、アンスリュウム、広葉ドラセナ、ヘリコニア、ピンクッション みどり園さん
まるで、秋が医院にやってきたみたい。秋の山を感じさせます。最近よく生けられるピンクッションですが、遠くからにると、ドラゴンフルーツみたいですね。でも、よく見るととても繊細な花です。ひとつひとつ小さな花になっていて、とてもかわいらしい花なのです。花器とのバランスも素敵です。まさに秋到来です!!
ワレモコウ、スカシユリ、ストック フローリスト・ヴァリさん
こちらはしっくりとした秋です。ワレモコウが花を引き立てています。とっても素敵な生け花ですね。でも、今週でフローリスト・ヴァリさんのお花は最後になります。いつもきれいな花を届けてくださり、ありがとうございました。また、お会いできる日を楽しみにしています。
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2011年9月26日
私事ですが、先日、住んでいる市町村部落の大掃除がありました。近所の道路の草かりや側溝の掃除がメインです。毎年この時期にあるのですが、例年と違うことは、側溝のゴミが多いこと。やはり台風の爪痕でしょうか? 側溝に山から枯葉や土が詰まっていました。自然の力には、かないませんね。(-_-メ)
フウセントウワタ、グラジオラス、ネリネ、ホールカーネーション
広葉ドラセナ、レモンリーフ、モンステラ みどり園さん
外の天気とは、うらはらにさわやかな生け花です。この頃、雨や曇り空が多かったので気分のすっきりしない方も多かったと思います。でも、花はいつも微笑みかけてくれます。今回のフウセントウワタやグラジオラス、カーネーションはまるで笑った顔のようです。花がこちらに向いているせいでしょうか?! 私も花のように、さわやかに微笑んでみたいです。
ユーカリ、グロリオサリリー、カーネーション フローリスト・ヴァリさん
秋風が吹き抜けたかのよう。ユーカリから風の音が聞こえてきそうです。真っ赤なグラリオサと淡いピンクのカーネーションが映えますね。
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2011年9月21日
9月20日火曜日。歯科衛生士の赤栩美穂が、となり町のつるぎ町立半田病院で歯科講演を行いました。定期的に開催されていますが、この日は台風15号が接近してくるとのことで、行く道中は何人来るのかなぁと不安でしたが、6人の方が参加をしてくださりました。
雨が降っても半田病院はたくさんの患者さんや、予防接種を受けられる方でいっぱいです。みなさん健康への意識が高い方ばかりで、とても熱心に講演を聞いてくださいました。やはり、ミュータンス菌の話には興味があるようでした。講演の際見ていただいているデンタルダイヤモンド社の「きれいな乳歯の育て方」DVDは当院で貸出しをしておりますので、お気軽にお申し付け下さい。みなさんのお子さんが将来むし歯ゼロになりますよう応援しております。
雨の中、講演に参加をしていただきありがとうございました。
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2011年9月17日
9月15日、医療安全管理講習会の一環として、美馬西部消防組合消防本部より田中さんと喜多さんをお招きし、心肺蘇生法及びAEDの使用法について講習を受けました。
高齢化社会と言われる現在、歯科医院に来院される患者さんは多くの病気を抱えています。いつ、どこで一刻を争う状況に遭遇するかわかりません。
今回学習した事をしっかり復習し、いざという時に役立てたいと思います。ご指導頂き、ありがとうございました。
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2011年9月16日
9月11日、日本大学歯学部にて熊谷先生の御講演があり、院長と歯科医師の山崎泰文が参加しました。「日本の歯科医療への提言、
日吉歯科診療所30年の臨床から見えてきたもの」の演題で、4時間を超える大変熱のこもった御講演でした。
診療所開設からの今までの選択と決断が今日の日吉歯科診療所を作っており、これからの歯科医療は、MTMの実践こそが地域住民、歯科診療所、
スタッフそれぞれに未来をもたらすことを再確認することができました。私たちも、これからも多くの決断をすることになりますが、
誰のための歯科医療なのかを肝に銘じて頑張ります。
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2011年9月16日
もうすぐ運動会ですね。来院する子どもたちも日焼けをし、運動会の練習の話をしてくれます。みんな楽しみにしているのですね。台風がきているようなので、お天気が心配ですが、うまく晴れるといいです。
石化エニシダ、サンダーソニア、姫ユリ、ピンポンマム
モンステラ、広葉ドラセナ みどり園さん
鮮やかなビタミンカラーですが、石化エニシダと生けることで秋らしいしっくりとした生け花になりました。エニシダの形が芸術的です。自然の力を感じます。下のモンステラは1年中大活躍をしていますね。葉の隙間から出てきた花たちがかわいらしいです。
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2011年9月 7日
台風が過ぎ去り、吉野川の水が増水しています。幸いこの地域での大きな災害はありませんでしたが、ニュースを見ると被災者の人数は多く、浸水に遭われた家も多いことに驚かされます。被害に遭われた方に心からお見舞い申し上げます。
ピンクッション、ヒペリカム、木いちご、タニワタリ、ミスカンサス みどり園さん
ひがん花のようなこの花は、ピンクッションと言います。ピンをクッションにさしたみたいだかららしく、とってもおしゃれな花です。熱帯地方にはいろいろな花があるのですね。鮮やかな赤が目を引きます。ヒペリカムとの相性もいいです。花材も秋らしい深みのある花が多くなってきました。
ストレチア、りんどう、トルコキキョウ フローリスト・ヴァリさん
こちらの花は以前にもご紹介したストレチアが使われています。極楽鳥花とも言いますが、バード(オブ)パラダイスとも言うそうです。そのまま略したような花ですね。花ことばは、寛容、恋の伊達者、気取った恋、輝かしい未来 です。ちょうど、空を見上げた鳥みたい。鳥たちが近づいてきそうな花です。
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2011年9月 6日
9月6日。歯科衛生士のあかとちみほがつるぎ町立半田病院で歯科講演をしました。8月の講演はお休みをしていたので、久しぶりの講演でした。残暑も厳しく、「講演にはどんな方がいらっしゃるのかなあ」っと思いきや、息子が通っていた学校の幼稚園の先生をしておられた方(この春に退職され、県外にお嫁に行かれました)がいらっしゃり、大変うれしく、久しぶりの再会にテンションも上がりました。旦那さまとそろって参加をして下さり、元気なご様子に安心しました。みなさん熱心に聞いてくださり、本日の講演も無事終了しましたが、別れが惜しくいつまでもお話していたかったです。また、いつかお会いできると思います。本日のお話がお子さんのむし歯予防のお役にたつことを願っています。元気なお子さんを産んで下さいね。
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2011年9月 2日
夏休みが明け学校が始まったと思いきや、いきなり台風とは・・・。今日の徳島県は大雨洪水・波浪警報が発令されています。明日の朝上陸するとのことで、台風への備えが必要です。本日もたくさんのみなさまにご予約を頂いておりますが気をつけてお越しください。尚、正面玄関の駐車場が混雑されるおそれがあります。大雨の中大変ご迷惑をおかけしますが、第2・第3駐車場もご利用下さい。よろしくお願いします。
パンパス、テッポーユリ、リューガデンドロ、モンステラ、パニカム みどり園さん
秋らしい生け花です。パンパスとパニカムがエアコンの風になびき、まるで秋風が吹いたかのようです。シックでモダンな生け花が秋の訪れを感じさせます。日本は四季折々が楽しめる、素敵な国ですね。きっと、来週あたりには十五夜やお月見の生け花かなあ~?!楽しみです。
パンパース、レザーファン、小菊、りんどう フローリスト・ヴァリさん
こちらも、秋の装いです。花材も秋らしいですが、黄色の花器もお月さんのようですね。小さな菊が顔を出しとてもかわいい月に仕上がっています。今週も副院長は生けたものです。花の寿命に合わせて、色々とアレンジされていきますので、いつも違う生け花が楽しめると思います。ぜひ、ご鑑賞下さい。
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