ロータリークラブ徳島地区合同例会(IM)
2011年2月27日 | 講演活動
2月26日、徳島地区のロータリークラブ合同例会(IM: Intercity Meeting)で、 院長が生涯にわたるお口の健康について講演をしました。
演題と抄録
「To continue with the enjoyment of eating」
今までの日本の歯科医療は、むし歯や歯周病で悪くなった歯を治すという考え方で、
病気の原因に対しての治療が全くできていませんでした。その結果として、大部分の人が年老いて多くの歯をなくしています。つまり、
大部分の人は歯科医院に行きながら多くの歯を失っているのです。しかし、世界に目を向けてみると、
アメリカやスウェーデンでは80歳で大部分の歯が残っているのが当たり前となっています。この差を生んでいるのがメインテナンスで、
定期的に歯科医院でお口のお掃除をするという考え方です。スウェーデンでは国民の90%が、アメリカでも80%
の国民がメインテナンスに歯科医院を利用しています。日本人ほど器用で清潔好き、また食生活にもすぐれた国民はいませんが、
メインテナンスが習慣化されていないため、年老いて多くの歯をなくす結果となっているのです。
現代においては、歯科医学も進歩し、むし歯や歯周病のメカニズムも解明され、予防法も確立されています。
歯科医院の利用の仕方をかえることにより、生涯にわたってお口の健康を維持し、できれば自分の歯で年老いても食べる楽しみ、
おしゃべりする楽しみを持ち続けたいという、すべての人々の願いは叶えられることになります。また、
そのような時代に早くしていくことが私たちの使命でもあります。