歯科講演in半田病院
2012年7月18日 |
7月17日。となり町のつるぎ町立半田病院で歯科衛生士の赤栩美穂が講演をしました。駐車場は照り返す暑さ。でも病院内は涼しく、エアコンの有り難さを感じました。
よく、キシリトールはお腹がゆるくなるのですか?っと質問されるので、お答えしましす。
キシリトールの長期摂取によって下痢は誘発されるのか?
キシリトールは消化されにくいため一度に多量摂取すると一時的軟便(浸透性下痢)を生じることがあります。これは体がキシリトールを早く消化しようとして、腸管壁から水分を引き出し、腸の中の水分が増えるためです。そしてこれがキシリトールを利用する際の懸念事項に挙げられることは少なくありません。
妊婦51名に対して甘味料としてキシリトールを100%含有するキシリトールガムを噛んだ場合の胃腸の状態
普通 81.4%
お腹がゆるい 2.2%
下痢 1.2%
ガスが多い 2.0%
便秘 13.2%
また、キシリトール摂取回数と胃腸の状態の発現頻度では、摂取回数が増加しても、「下痢」の発現頻度は認められませんでした。
参考文献 仲井雪絵著 『 「マイナス1歳」からはじめるむし歯予防』 オーラルケア社より
この本以外の文献にも書かれているように、キシリトールは安全性が高く、むし歯菌の抑制にも効果が高いです。しかし、日本には定着していないのが現状です。お子さんが噛まれる場合、心配な方もいらっしゃりますが、キシリトールはガムだけではありません。ぜひ、歯科医院にご相談下さい。キシリトールをうまく利用してむし歯予防をして下さいね。