川原歯科医院 | KAWAHARA Dental Clinic



お知らせブログ


症例発表会2012

2012年11月30日 | 研修会

11月29日木曜日。

当院研修室にて、症例発表会2012 ~生涯にわたる口腔の健康つくり~ が行われ、

県内外から4歯科医院の方々がお越しになられました。

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プログラム

  症例発表会 2012

―生涯にわたる口腔の健康つくりー

        日 時 ; 平成24年11月29日 (木)

            9;00~12;00

        会 場 ; 徳島県美馬市美馬町字宗重128-1

                   川原歯科医院 (川原歯科医院2F研修室)

                   0883-63-5560

参加医院名

きりの歯科クリニック (徳島県吉野川市鴨島町)

はなふさ歯科医院 (岡山県岡山市南区)

はぐくみの森歯科クリニック (徳島県鳴門市大麻町)

へいしま歯科ファミリークリニック (徳島県阿波市阿波町)

―オープニングセレモニー

9;00~

ごあいさつ 川原歯科医院 院長 川原 博雄

9;10~

参加医院のご紹介

きりの歯科クリニック院長 桐野 晃教

はなふさ歯科院長 華房 英樹

はぐくみの森歯科クリニック院長 山内 英嗣

へいしま歯科ファミリークリニック副院長 平島 美穂

川原歯科医院 歯科医師 山崎泰文

9;20~

大会注意事項

川原歯科医院 歯科医師 山崎 泰文

―発表会開始―

① 9;25~9;40 担当歯科衛生士として

川原歯科医院 藤本 恵奈

② 9;40~9;55 3世代に渡る予防管理 ~口腔内の現状とこれから~

川原歯科医院 大倉 夕佳

③ 9;55~10;10 これからにつなげるリスクコントロール

川原歯科医院 中本 祐衣

④ 10;10~10;25 メインテナンスは歯がなくならない

~メインテナンス患者の経過およびリスクスコアの活用について~

川原歯科医院 春日 早紀

10;25~10;35 休憩

⑤ 10;35~10;50 患者さんのモチベーションの維持により歯肉に

大きな変化が現れた重度慢性歯周炎の一症例

きりの歯科クリニック 笠井 三由季

⑥ 10;50~11;05 はなふさ歯科医院紹介と新たな目標に向かって

はなふさ歯科医院 山下 尚恵

⑦ 11;05~11;20 最後まで口から食べられる支援を目指して

はなふさ歯科医院 伍賀 浩子

⑧ 11;20~11;35 データからみる乳幼児期からのメンテナンスの重要性

川原歯科医院 山田 沙由梨

⑨ 11;35~11;50 う蝕撲滅を目指して

~歯科医院と家庭との連携~

川原歯科医院 赤栩 美穂

―クロージングー

11;50~

講評

きりの歯科クリニック院長 桐野 晃教

はなふさ歯科院長 華房 英樹

はぐくみの森歯科クリニック院長 山内 英嗣

へいしま歯科ファミリークリニック副院長 平島 美穂

川原歯科医院 院長 川原 博雄

総括

川原歯科医院 歯科医師 山崎 泰文

12;00

終了

抄録集 症例発表会 2012 ―生涯にわたる口腔の健康つくりー

担当衛生士として 川原歯科医院 藤本 恵奈

私は、川原歯科医院に入局して8年目になります。入局当初は、事後処理型の診療を行っていました。そのため、メインテナンスの位置づけは曖昧で、歯のクリーニングをするという感覚でした。2006年よりMTM(メディカルトリートメントモデル)が導入され、歯科衛生士の活躍の場が一気に増えるとともに、担当衛生士としての自覚もでてきました。今回、MTMを実施し、定期的なメインテナンスを続け、良好な状態を維持できている症例を発表したいと思います。私が担当衛生士として、この患者さんにしてきたこと、これからしていこうと思うことをお話します。

3世代に渡る予防管理 ~口腔内の現状とこれから~ 川原歯科医院 大倉 夕佳

成人予防部に移り、担当として患者さんを予防管理する立場になり約2年が過ぎました。産休中の衛生士の患者さんを預かり、診ていく側らで徐々に自分の患者さんも持つようになり今では担当患者さん300人を超えました。まだまだ患者さんとの信頼関係や予防管理はこれからです。今回の症例は一人の患者さん(祖母)の来院を通して家族来院(母、娘)につながり、早期介入、そして自分のモチベーションにもつながりました。痛みがあり来院した祖母に対し祖母の紹介である母と娘は診療システムを理解の上での来院なので比較的スムーズに診療を行えています。3世代の口腔内を比較・分析した上でこれからの予防管理を考えていきたいです。

これからにつなげるリスクコントロール 川原歯科医院 中本 祐衣

今回症例発表するのは、う蝕リスクコントロールを重点的にMTMを進めた患者です。リスク診断ツールである、う蝕リスク診断のサリバテストと歯周病のリスクと病状診断のOHISの検査結果より、カリエスは高リスク、歯周病は低リスクでした。来院前に当院のホームページをみたことがきっかけで受診してくださったので、MTMにも理解があり、協力的でした。その結果、再度リスク検査をしたところリスク値を下げることができました。まだ、メインテナンス移行前の短期症例なので、これからのモチベーションとリスクコントロールを継続していくためにも、これまでにおこなってきたことと、これからの計画について発表します。

メインテナンスは歯がなくならない

~メインテナンス患者の経過およびリスクスコアの活用について~ 川原歯科医院 春日 早紀

メインテナンスを2002年から実践し、現在の担当患者845人、そのうちの5年以上継続している患者149人の経過についてペリオリスク、カリエスリスク、喪失歯などを調査し、メインテナンスの重要性を検討しました。メインテナンスでは、継続的なバイオフィルムの破壊と除去、さらに疾病のリスクコントロールを行うことが重要です。今回、メインテナンスをしていて何がなくならないのか?どういった状態でメインテナンスが行われているのか、自分の担当患者である5年以上継続的にメインテナンスにお越しいただいている患者のデータを集計し、症例を通じてメインテナンスを再考していこうと思います。

患者さんのモチベーションの維持により歯肉に大きな変化が現れた重度慢性歯周炎の一症例

きりの歯科クリニック 笠井 三由季

当院の理念である「私たちにかかわる全ての方々に、笑顔で過ごせる豊かな人生を提供します。」という目的のもと、私たちは日々患者さんと向き合って診療を行っています。今回私が担当した患者さんは、モチベーションが高く、積極的な方でした。OHIでは、患者さんとのコミュニケーションをしっかりとりながらブラッシング指導を中心に行ってきました。段々と口腔清掃状態も良くなっていき、歯肉にも大きな変化が現れていきました。それと共に患者さん自身がお口の健康に対してとても感心を持ってくれた事が、私自身とてもやりがいを感じモチベーション向上にもつながりました。現在この患者さんは、定期健診で4ヶ月に一度来院されています。モチベーションも維持されつつ、安定した口腔内環境を保たれている患者さんの症例について発表させていただきます

はなふさ歯科医院紹介と新たな目標に向かって はなふさ歯科医院 山下 尚恵

私達、はなふさ歯科医院は、「絆」を理念とし、何より素敵な笑顔とコミュニケーション作りを大切にしている医院です。院内は、小児部、外来部、訪問部に分かれ、それぞれ専任体制で診療しています。はなふさ歯科医院が、地域への健康の発信源となれるようスタッフ一同頑張っています。入社半年を過ぎた私は、この活力あふれる環境の中、日々学ばせてもらい、一日でも長く患者さまの、お役に立てる衛生士でいたい、と新たな目標を抱き仕事をしている毎日です。大きな窓の多い、はなふさ歯科医院は、院長の理念の元、明るく素敵で、恰好のいい、綺麗なスタッフのたくさんいる医院です。

最後まで口から食べられる支援を目指して はなふさ歯科医院 伍賀 浩子

私は歯科衛生士として十数年働いた後、4年ほど介護の現場で介護士として働いてきました。そこでの高齢者である患者様の口腔内の現状やケアの状況など、実際に目の当たりにし、経験したことなどから、「口から物を食べられる」ということがどれだけ素晴らしいことか、口腔ケアがどれほど大切であるか、を実感することが出来ました。今回、少しではありますが、そのときの経験や思いをお話させていただき、「歯はいのちにつながっている」という思いに共感していただければ喜ばしいことだと思っております。

データからみる乳幼児期からのメインテナンスの重要性 川原歯科医院 山田 沙由梨

川原歯科医院は12歳児でカリエスフリー率90%以上を目標にしている。歯科疾患実態調査でも、5歳以上15歳未満の1人平均DMFT指数は近年減少傾向にあると発表している。しかし、初診で来院して子どもたちの口腔内にはもうすでに永久歯に充填がされてあったり、う蝕が発見されたりすることが少なくない。また、メインテナンスの中断により新たなう蝕が発見されたりすることもある。12歳児でカリエスフリー率90%以上を達成するためには、DMFT歯数を減少させなければならない。そこで、今回乳児期からの継続したメインテナンスで口腔内の健康を維持していくことがいかに大切かデータをもとにみていきたい。

う蝕撲滅を目指して ~歯科医院と家庭との連携~ 川原歯科医院 赤栩 美穂

カリエスフリーの実現のためには、幼少期からの定期管理と本人および保護者への歯科教育が必要である。予防型の歯科医院が増え、定期的に歯科医院を受診する子どもは増加しているが、患者自身への指導やモチベーションの維持は難しい。しかし今回、歯科衛生士として定期的な歯科医院受診と家庭でのホームケアをサポートした結果、現在カリエスフリーを達成することができた。カリエスフリーの実現には歯科医院と家庭での連携が大切である。今後も定期的に歯科医院の受診を促し、家庭でのリスクコントロールもサポートしていくと共に、この症例が地域の子どもたちの口腔の健康に活かせるよう、地域から齲蝕が撲滅できるように努めていきたい。

 

 

発表会は私たちスタッフの勉強になりました。また他医院のみなさんのお話を聞いて参考になりました。

来年も発表会を行いたいと思います。

参加された医院の皆さま、大変ありがとうございました。

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